第20話 僕たちの延命
アイドルとしての生活に、それなりにではあるが慣れてきた少年ハリウッドのメンバー。
トミーは、いつのものかもわからないワニパンを、ロッカーに放置するほどの若き余裕すらある。
マッキーは、歯磨きをしながら、ひたすらメンバーに話しかけ、まったくそんなことは言っていないのに「足の先がしびれるの?」「先の先は死ぬんだろ?」と誤解されるなどし、シュンの仮眠を妨げていた。
ある意味、のんきとも言える、そんな彼らの日々に、重大な予告をし、一石を投じたのがシャチョウだった。
この予告に影響されたメンバー達は、気合いが入ったのか、手探りではあるが新たな努力を始めた。
何かと体力的にあやしいシュンが、ジョギングに熱を入れはじめる。
カケルは、妹を呼びつける儀式と言ってもいいほど、毎度「うるさい!」と、怒られてしまう自己紹介の練習をし、怒鳴られても動じず情熱的に声を上げ続けた。
キラは電車でお年寄りに席をゆずり、笑顔で話し相手となり、誰に見られても困らない完璧な日常を演出。
トミーは初代の映像を見て研究し、さらにお菓子を断った。
そしてマッキーは、ショーウインドウにうつる自分を見て背筋を正し、ハリウッドスマイルを自らに向け、手を振るのだった。
一見、何の統一感もない三日で飽きそうな彼らの努力が、何に結びついてゆくのか。
どこへ届くのか。
それは、きっと皆様の元であると、信じたい。
「努力は必ず見ている人がいる」とは、まさに、こういうことを言うのだ。
ちなみにシャチョウは、この時期、少し痩せ、歯のホワイトニングをしたもようだ。さすがである。
<キャスト>
風見颯 :逢坂良太
甘木生馬 :柿原徹也
佐伯希星 :山下大輝
富井大樹 :蒼井翔太
舞山春 :小野賢章
勅使河原恭一 :新田将司
シャチョウ :浪川大輔
広澤大地 :保志総一朗
大咲香 :木裕斗
風原乱 :浅沼晋太郎
早水海馬 :鳥海浩輔
富井実 :阪口大助
伊達竜之介 :岸尾だいすけ
他
<スタッフ>
シリーズ構成/原作/脚本:橋口いくよ
監督:黒柳トシマサ
キャラクターデザイン:土屋圭
美術監督:平間由香
美術設定:緒川マミオ
色彩設計:佐藤直子
3DCGI:佐藤敦
撮影監督:本台貴宏
編集:平木大輔
音響監督:田中 亮
音響制作:スタジオマウス
音楽:林 哲司
音楽制作:スターチャイルドレコード
企画協力:小学館
アニメーション制作:ZEXCS
製作:ノエルジャパンエージェンシー
(C)ノエルジャパンエージェンシー